文庫も硯箱も使っていますが
今回お直ししたのものは
硯箱を菓子器として使っていたものです^^;
角に塗りの剝がれがでてきたので
内側を総塗り替えしました。
塗直しをする時は何でもそうですが
そのままの状態から塗り始められるものではなく
一旦、塗りをペーパーで綺麗に研いでいきます。
この作業が想像するよりも多くの時間と手間が
要るもので、この作業を綺麗に整えることが
次の塗りに大きく影響すると
職人さんは話します。
目には見えにくい地味な作業でしょうが・・・
重要なしごと、なんですよね。
世の中のSDGsへの意識が高まる近年は
漆器そのものや修理して使うことも多くなっているように
思います。
弊社も他店でお求めの漆器を含め
修理のご依頼を受けることは多くなりました。
(金継ぎもそうですね。)
決して安くはない修理代もあり
新規にお求めした方が安い場合もありお伝えします。
お請けした時思うのは
決してモノ自体をなおすだけではなく
大切にしてきたヒト、モノ、をも
繋いでいくことだと。。。
手許にもどってきた筥、
嬉しくてすぐ使いたくなり
(蒔絵的には今ではないかと(笑))
早速お友達から頂いた板飴や
お取り寄せした栗蒸し羊羹をいれて
お茶じかんを♪
わたしもまだ何十年間かは
大切に使っていきたいなぁ~と
思うのでした
・両折れセンタートレイ拭き漆縁銀→★
・艶消し摺漆皿→★